産褥アマさん(産褥ナニーさん/Confinement nanny)のサービスをシンガポールで利用しました。

出産直後より身体がずいぶん落ち着いてきたので、今回は実際に利用してどうだったかをレポートしてみます。

後半は写真いっぱい!(主に料理)
産褥アマさんとは
産褥アマさんとは、産後のママの母体と赤ちゃんのお世話全般と家事を全力サポートしてくれる方です。
一人目を産んだ時に感じたんですが、産後って、ボロボロの骨&股から血が流れ続ける満身創痍の状態でレベル100みたいな新生児と向き合う(1~3時間ごとの授乳、おむつかえetc.)という非常に厳しい状態なんですよね・・・。
そんな中で産褥アマさんは大変心強い存在です。
詳しくはこちら↓の記事でもお話ししています。
関連記事>>>シンガポール・産褥アマさん(Confinement nanny)料金やエージェントまとめ 2021年版
うちに来てくれた産褥アマさんはこんな人
我が家に来てくれた産褥アマさんは、経歴8年くらいでシンガポール人、ドイツ人、インド人、フランス人、中国人、アメリカ人、日本人などなど、いろいろな家庭で赤ちゃんのお世話をした経験がありました。
50代の、とても頼りになるアンティー(親しみを込めて、”おばちゃん”)です。
「料理の腕はあまり期待しないこと」とエージェントからの説明書類にありましたが料理も上手でラッキー。
もともとうちにいたヘルパーさんとも喧嘩せずに仲良くやってくれました。

今回たまたま我が家にはとてもいい産褥アマさんが来てくれましたが、実際は当たりハズレがあるとは思います。
産褥アマさんをお願いするときに使ったエージェント
今回産褥アマさんはSuper Nannyというエージェントを経由してお願いしました。
なぜここにしたかというと、
・価格が妥当だった

エージェントの人の説明を聞くと、所属しているナニーさんはみんなトムソンメディカルで研修を受けた人だと言っていたので、その点でも安心感がありました。
公式HP>>>Super Nanny (supernannyservices.com.sg)
産褥アマさんの値段
私が雇った2021年7月時点の値段です。
ハーバルティー28日分(オプション):120 SGD
ハーバルバス28日分(オプション):88 SGD
28日間住込みでのサービス
28日間、24時間体制で赤ちゃんと母体と家のことをお願いするサービスに対して3,689 SGD(だいたい30万円くらい)でした。
ちなみに、日本にある似たサービスの「産後ドゥーラ」さんを雇うとだいたい1時間3,000円前後だそうです。
1日8時間通いでお願いして28日来てもらうとして、3,000円x8時間x28日で67万円ちょい・・・!いやいやいや、これは頼めない。(私の個人的感覚では。)
それに比べると、シンガポールで24時間住込みの人を雇って約30万円は、安くもないけれど日本で雇うよりは納得できる価格にも思えます。
ハーバルティー(Herbal Tea)

これが1日分。これを鍋で煮詰めてくれます。甘い。
ハーバルバス(Herbal Bath)

バスタブに入れてもいいらしいですが、裂けたところが痛くて私はバスタブにはまだ入れません・・・。

表はこんなパッケージ。
シャワーをするときに手桶を使って肩から浴びる感じで使うように勧められました。
シンガポール人の同僚からも、「ハーバルバスはもう買った?」と、聞かれて勧められたので購入してみました。気持ちがとてもリフレッシュするとのこと。
とってもいい香りです。
「足湯としてやってもいいよ、よく眠れるよ」と産褥アマさんに言われ、
私は、毎日足湯として用意してもらい、夜寝る前の時間に1時間くらい楽しみました。

夫がイケアで鍋と黄色のケースを買ってきてくれました。黄色のケースは3歳の娘のミニお風呂になったり、洗濯したての濡れたものを入れておいたり、超便利。

身体がポカポカになります。足湯は夫と一緒に入ることもありました。

家の近くの漢方のお店でもHerbal bathはありました。28日分じゃなく、1パックずつ売っていました。
ハーバルスープ(Herbal Tonic Soup)
産褥アマさんのサービスの内容
我が家の場合の一日の流れに沿ってお話しします。
7:30 産褥アマさん起床→筆者の朝食用意
長女と夫は6:45頃からヘルパーさんが作った朝食をいただきます。
私は、この期間中はせっかくだから産褥アマさんの朝ごはんを食べようと思いました。
赤ちゃんが起きていればこの時間帯に授乳をすることも。
8:00 筆者が朝食をとる
長女の送り迎えはヘルパーさんに頼んでいました。夫は身支度。
筆者がご飯を食べた後、産褥アマさんは後片付け&自分の朝食。

朝ごはんは、野菜と肉入りの麺(うどん、パスタ、細いヌードル、ビーフン、ソーメンなど)やセロリのパンケーキ、フレンチトーストなどを作ってくれました。

このヌードル、チキンラーメンみたい(?)で美味しかったです。産褥アマさんいわく、日本人はたいてい好きとのこと。価格は2ドルしないし安い。
10:00 赤ちゃんをお風呂にいれてもらう
授乳後1時間はお風呂に入れない方が良いとのことで、朝の授乳のタイミングによってお風呂のタイミングは前後します。
お風呂の後は授乳をするので筆者はリビングでリラックスしながらスタンバイ。
11:00 産褥アマさんはお昼ごはん準備開始
午前中のうちにお部屋の掃除はヘルパーさんにお願いしていました。ヘルパーさんがいない場合は産褥アマさんが簡単な床のお掃除などもやるそうです。
11:30 在宅ワークの夫と一緒にお昼ごはん
私たちがお昼ごはんを食べた後は産褥アマさんが片付け&お昼。
赤ちゃんが途中で泣いても、産褥アマさんがあやしてくれて、「先に食べて」と言ってくれるのでゆっくりごはんがいただけます。ありがたや・・・。

嫌いなものや好きなもののリクエストも聞いてくれました。肉と魚を毎回作ってほしい・スープを毎回出してほしいなどの要望にも応えてくれました。
13:30 産褥アマさんのシャワータイム&お休み
産褥アマさんがシャワーを浴びて、14:00-16:00の間は夜に備えてお昼寝(休憩)してもらいます。
その間はママ(/パパ)がメインで赤ちゃんをみます。
16:00 夕食づくり&赤ちゃんをみてくれる
夕食が早く準備できたり、ママが赤ちゃんを産褥アマさんにみてもらいたい時などは産褥アマさんが赤ちゃんをみてくれます。
19:00 夕食
産褥期の食事にはいろいろルールがあるようで、産後すぐにチョコレートやアイス、大根などはダメ!と言われました。
産後3週目、4週目になるとだんだん食べれるものが増えるそうです。

カレーリーブ、きくらげ、ショウガ、Beefroot、Chinese arrow root,れんこん、ごま油、中国の料理酒(?)などは積極的に採るように言われました。
また、例えば魚に関しては、産後すぐはうろこがある魚は食べてOKだけれど、うろこがない魚はしばらくたってからと言われました。

カレーリーブとオーツを鶏肉と一緒にあげたもの。このカレーリーブが母体にとてもいいらしくていっぱい食べるように言われた。3歳児の娘は「ノリみたいでおいしい」とパクパク食べていた。

豆のスープ。

酢豚とお野菜。

きくらげとセロリの和え物やショウガたっぷりのお魚など。

ちなみに私が食べていた食べ物の中で本当に産褥食と呼ばれるものは、ショウガやごま油などくらい。恥ずかしながら苦手な食べ物が多くて、食べれないものは避けてもらっていました。
20:00 産褥アマさんのシャワータイム&赤ちゃんを連れてお部屋に
産褥アマさんがシャワーを浴びます。その日に溜まった赤ちゃんのお洋服やシーツもこのときに手洗いしてくれました。
23:00 授乳or搾乳
私の場合は夜23時ごろに赤ちゃんがお腹がすいている様子なら授乳、そうじゃなければ搾乳機で搾乳して、就寝。
夜中の赤ちゃん対応は産褥アマさんにお願いして、私は胸が張ってきたら搾乳機で搾乳するとう方法をとりました。
こうすることでママは夜にできるだけ寝れます・・・!これがとっても助かる~~!!
産褥アマさんを雇って良かったか【結論:よかった】
産褥アマさん、雇って本当に良かったです!
もちろん、家事と赤ちゃんの夜中対応と日中のお世話をちょこちょこしていただけるのは大助かりなんですが、何より、近くに気軽に相談ができる人がいるってのは、とっても安心感がありました。
思い返せば一人目の時は、産後1ヶ月の間にいろいろなことが起こりました。
- 夜中にずっと泣く赤ちゃんにどう対応していいか分からない
- 抱っこしてたら寝てる感じなのにベッドにおろすと背中スイッチが発動し泣く
- 母乳の生産量が多いのに赤ちゃんにうまく授乳できなくて乳腺炎になる→数週間続く微熱で24時間対応
- 乳首が出血(産院に電話→そのまま授乳を続けろといわれる→傷口に塩をすり込む感じで超痛いし生まれたての赤ちゃんに血の味を覚えさせるってどうなのかとかなり落ち込む)
- ちゃんと座ると痛い(産んだ時に裂けたところが・・・(; _ ;))
- 足首と肩の関節が痛い(その後6ヶ月間ほどこの悩みに苦しめられる)
実家にお世話になって家事は免除されて育児もサポートを受けていた環境。赤ちゃんはかわいいし、産後ハイで眠気を感じにくい。とはいえ、つらいことはそこそこ多かった・・・!
産褥アマさんからはいろいろなことを教わりました。さすが、20人以上のベイビーを見てきただけある・・・!
- おっぱい・ミルクを飲ませた後は、ゲップをよくさせて、10分~20分縦抱きの状態で抱っこしておくとお腹が落ち着いて赤ちゃんがよく眠れる
- おっぱい・ミルクの適正量や授乳のタイミング
- 産後のママが食べてよいとされているものとそうでないもの(これは、どこまで迷信チックなものなのか医学的なものなのかは私には分かりません汗)
- ニキビ(乳児湿しん)はできては消えての繰り返しがしばらく続くだけなので気にしなくていい
- 赤ちゃんはこれくらいたくさん寝るのが普通だから何も心配いらない
- 母乳がどれくらい出ているか不安なら1日だけ4時間おきに搾乳して量を見てみようか、そしたらママも休めるよ(1時間おきに授乳していてちょっと疲れていた時期に言われた)
- お風呂の入れ方
- 精神をコントロールすること などなど
一人目出産時に乳児湿しんなどでもとても慌てました。近くに赤ちゃんに慣れている人がいてアドバイスをくれるとすごく安心するなと改めて実感。

ちなみに、すべての産褥アマさんが、こういったアドバイスができる方かどうかは分かりかねます。うちに来てくれた方がたまたま経験豊富な方だったのかも・・・。
産褥アマさんをシンガポールで雇った感想まとめ
産褥アマさんを雇うのは決して安い金額ではないし、うちはもともとヘルパーさんも雇っているし・・・と思い、迷いました。
しかし、赤ちゃんのお世話と母体のケアに慣れている産褥アマさんが来てくれて、物理的にも精神的にもとても助けられました。
もろもろの赤ちゃんとママのお世話をしてもらえた&安心して夜寝れたおかげで、自分自身の身体の回復も一人目を日本で産んだ時より早いと感じます。
これから出産される方のご参考になりましたら幸いです。
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