夫のシンガポール駐在が決まり、移動して来て1ヶ月半ほどして働き始めました。
家族構成は夫、私、娘(当時1歳半)です。(途中で住込みのメイドさんも雇いました。)
駐妻が働くといえば、クリエイティブな職業の方や華やかな職業の方も多くいるような印象ですが、私は普通のサラリーマンみたいなデスクワークの職種です。

お仕事は先日いったん終わりましたが、おそらくどこかに書き留めておかないと思ったこと・感じたことを忘れる!と思って、せっかくだから記事にしてみようと思います。
なお、これからお話しすることはデータに基づくものではなく、単に筆者がシンガポールで経験して感じたことをありのままお話しするだけです。
自分の場合とちがうよ!という意見もたくさんあると思います。そういった場合は、コメントに残してくださると面白いのかも、と思います。
シンガポール=女性が働きやすい?
「シンガポールって女性が働きやすい国なのか」ということから。
現在はDPでなくEPやSパスでないと働けないなどの話もありますが、ビザの話はひとまず置いておいておきますね。
一般的な話をします。
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シンガポール=女性が「働きやすい」と感じる場合
結論からいうと、「働きやすい」かどうかの感じ方は、何をもって「働きやすい」と定義するかによって変わります。
シンガポールの「女性の働きやすさ」とは、
男女間の仕事の垣根が小さく、出産などによるキャリアの分断がされにくい
ということ。
- 短い期間の産休・育休
- 性別に限らずジョブごとに対価が決まる(まぁ、男性の徴兵制度によって男女のお給料の差は多少出ますが・・)
- 子どもを産んだ後も親戚、保育園(生後2ヶ月から入れる)、メイドさんなどの手を借りやすい
- 時短の選択肢がなくフルタイム前提(と、思われます。時短でなく、パートならあると思います)
- 外食やデリバリーを利用しやすい
- 優等生気質の人が多く、変なセクハラおじさんなどは少ない(という勝手な印象)
シンガポール=女性は「働きにくい」と感じる場合
一方で、日本で時短をとりながら正社員として働いてきた経験もある身からすると、次のような人には「働きにくい」のかなと感じました。
- 育児と家事をたくさんアウトソーシングするのは気が引けると感じる人
- ヨシケイやOisixなどのような宅食サービスを日本で活用していた人
- お惣菜を仕事帰りに買うスタイルの人。もし行くならドンキなど?もしくはホーカーなどで副菜は手に入るかも。
- 産休育休を日本の感覚で取りたい人
「女性」というカテゴリーを一元化してシンガポールって働きやすいか働きにくいかは語れないなーと思った次第です。
シンガポールで駐在妻がイチ会社員として働いて感じたこと
お次は私がシンガポール人に混じって(日本人は自分一人だけ)、シンガポールでイチ会社員として働いて感じたことをお話しします。
サラリーマン目線です。賛同する方、いらっしゃるかな・・・?
この他にもいろいろあるのですが、最も印象的だったのはこの5つ。
②何とかしようとする姿勢(真面目さ)
③戦略的な会話術
④商習慣の違い
⑤中国語はできるならできた方がいい
前もってプランすること
シンガポールには福健語由来の「kiasu」という言葉があります。意味は、“fear of losing something”(失うのが怖い)ということ。
シンガポール人の気質を表すその言葉通り、シンガポールの多くの人は機会損失を嫌う傾向があり、結果的に色々なことを前もってプランするのが好きな人が多いと感じました。
有休を数か月前からもって申請したり(そのとき旅行に行くのならすでにホテルやチケットも抑えている)、
不定期のミーティングでもかなり先の方までミーティング招請を入れておいたり。
何とかしようとする姿勢(真面目さ)
直前に頼まれたことでも、ギリギリまで諦めずなんとか要望を応えようとする人が多いな・・・と思いました。
これは国の違いというか、マネジメントの人の考え方によるのかもしれません。
日本でだったら、「そこまで必要ない」ということに関しては線引きをして落としどころをつけていたような類のものも、周りのシンガポール人同僚たちが何とかしようとして何とかしてしまうことが日常的にたくさんありました。
私自身が自分で調整できるところは自分でできるだけ調整して線引きはしていました。
でも、前任者がギリギリの依頼にいつも対応できるスタンスの人だったりすると、
依頼主もそれが可能だということが分かっているので私だけ断るわけにもいかず(苦笑)、私もその流れに乗って、要望に応え、残業が増えてしまうことが多かったです・・・。
戦略的な会話術
自分の実現したいことありきで、こちらから情報を引き出そうとして突拍子のない角度から質問をしてくるマネジメントの人の割合が多く感じました。
感覚としては、日本に10人部長がいたらそういう人はそのうち1人くらいはそういう人もいるかな、という感じに対して、
シンガポールでは10人の部長に対して6人くらいはそういうタイプ。
初め、「この人、どうしてこんな質問したんだろう?」と自分の理解が追い付かず、自分の英語力のせいだと思っていました。
でも、シンガポール人の上司とのキャリア面談のときに「正直、A部長とB部長(両社とも他部署)の質問の意図が分からないときがある」とぶっちゃけたところ、
上司は爆笑しながら、「それは、シンガポール人特有の気質かも。あの人たちは自分の聞きたいことを引き出そうとしたり、自分の仮説の裏付けをとろうとして質問してくる。意図が分からないのは英語力のせいではない」と。
しばらくすると、理解が追い付いていないのは自分だけではないということに気づきました。(苦笑)
シンガポール人のマネージャー同士やスタッフ同士でさえ、
あの人の意図してることは何か、あの質問の意味はどういうことかを裏で話したり、後で確認しあっているのに気づきました。
後半では私もその意図がかなり読めるようになってきて、みんなの疑問解消に協力できるようになっていたのは自分の中の嬉しい成長でした。
商習慣の違い
日本で当たり前だと思っていたことが、こちらでは当たり前のビジネスルールではななかったということがいくつかありました。
「いいとか悪いとかじゃなく、そのアクションに対する意味がちがうんだね」というスタンスでシンガポールの同僚たちに話すと面白がられました。
中国語はできるならできた方がいい
シンガポールで働くのなら、英語だけでなく中国語も少しはできた方が、周囲との雑談についていけて溶け込むのがより簡単。
筆者は、シンガポールといえば「OK la!」が言えれば言語の壁はそんなにないかと初め楽観的な気持ちでいました。
が、痛い目を見ました。中国語で日常会話をとまではいかずとも、シングリッシュに慣れるのは周囲に溶け込むのに役立ちます。
関連記事>>>シングリッシュが聞き取れない!原因と対策まとめ
シンガポールで働いてみてよかった点
シンガポール文化のことをより知れる
シンガポール人ばかりの中にポンっと日本人の自分が入ると、やっぱり初めは外国人扱いしてくれました。
「多くのシンガポール人はこういう考え方を持っているんだ」とか、
「この店はけっこうおいしい」とか、
「何か生活で困っていることはないか」とか、
シングリッシュとか。
いろいろと教えてくれました。実際にプライベートなことを相談してアドバイスをもらったり、助けてもらったりすることも多かったです。
経験の幅が広がる(気がする)
海外で働く・外国の人たちと働くのははじめてではありませんでしたが、
私はなぜかいつもそういう環境にワクワクします。
思わぬ角度に重点を置いたり、逆に日本で大切にしていることをまったく気にしなかったりするのは理解しがたいこともあるけれど、面白く感じます。
また、仕事をとおして、世界中に同志のような仲間を作るのは楽しいです。分からないことを気軽に聞きあったり、旅行したいときに助け合ったり、あの時は大変だったよねって後で笑いあったり。
専門が同じだったからやりやすかった
日本にいたときと同じ職種で働いたので、仕事へのキャッチアップが比較的簡単でした。
私の場合の専門はファイナンス。
基本的な考え方はどの国に行ってもだいたいいっしょで、ファイナンスの人とは共通言語がある感じだなぁとつくづく思います。
自分自身への気づき
職場を去るときに、いっしょに働いていた人たちから宝物のような言葉をもらいました。
「君はいつもProactive spritとhigh energy levelで一緒に働けてよかった」
「どうしてそんなに怒らず安定的にポジティブな姿勢でいれるのか?」
「文化もやり方も違う中、子連れで来てストレスが多かっただろう。そんな時でもあきらめずに取り組んでくれて助かった」
「チームのみんなをいつも助けようとしてくれた。知識の共有をたくさんしてくれてありがとう。僕たちが君に学んだ分と同じだけ、君もここで学ぶものがあったと言えますように」
プライベートでは気の浮き沈みが激しく精神ガタガタですが(苦笑)、できるだけ仕事には持ち込まないようにしようとしていました。それができていたみたいです・・・。
シンガポールで駐在妻が働いて感じたことまとめ
時間があくと忘れそう!と思って、ひとまず自分が今、思っていることを書き留めました。
応援してサポートしてくれた夫、遠くにいる家族たちにも感謝です。
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