部下から生理休暇を取りたいと言われたら、大半の人はどんな風にこたえるか問題にアラサーOLが思うこと

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私はこれまでいわゆる大企業な方の企業に勤めていました。それで、生理休暇が制度としてあるのは当たり前でした。しかし、メイドさんを我が家で雇用するにあたって契約書では生理休暇は規定していません。毎月その時期になるとつらそうな彼女を見ていたたまれなくなってきて生理休暇ってそういえばどういうものなんだろうと調べたり考えたりしました。今回は私が思う生理休暇についてを書きます。

こんな考えの人もいるんだなぁ~とだれかの参考になれば万々歳です。

部下に生理休暇を取りたいと言われたらどうしますか

突然ですが、部下に「生理休暇を取りたい」と言われたらどうしますか?私は世の中の男性はどう思うのかしらとヤフー掲示板みたいなところを簡単にネットサーフィンしました。こんなアンサーを見つけてしまいました。

「女性社員からそういわれてしまったら確認のしようがないから泣き寝入りするしかないですよね」

はぁ???泣き寝入りって何!?なんだかとても悲しくていやな気分になりました。この話題って、男女では相いれない部分なんでしょうか。いいえ、私はそういう問題ではないと思います。

私と生理休暇との出会い

新卒の頃から、生理休暇というものが存在するのは知っていました。知ってはいても、頑張る日本人精神で乗り切っていました。周りは男性ばかりの職場、直近の先輩は2つ上と3つ上の先輩3人みんな男性。独身だったし、若かったから、きつい日は夜8時くらいにぐっすり寝て調整していました。どうしてもきつい日は痛み止めを飲んで、冷や汗をかきながら耐えました。とにかく、どんなに生理がきつくても生理休暇を取るという考えには及びませんでした。

日本は最初に生理休暇を法律で定めた国らしい

そもそも生理休暇ってなんでしょう。日本では、以下のように労基で定められています。

労働基準法第68条 - 使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない。

https://www.kisoku.jp/josei/seiri.html

日本は生理休暇を定めた世界最初の国なんですって!取得率は低いけど、すごいじゃん。

欧米の国を見ると、生理だから休ませてほしいということを言うことは、自分の弱い部分を見せてしまって会社で不利になるという考え方から避けられているそうです。制度自体もない場合がほとんどの様子。

ちなみに、ここシンガポールではどうかというと、男性が入っているオフィシャルなミーティングで、「PDS(月経痛)がひどくて」とか冗談なのか本気なのかわからなかったけどそんな発言をしている人がいて、私は驚きました。彼女が特別だったのか、これが普通の会話だったのかは分かりません・・・。いつか他の同僚と話してみよう。また、私のシンガポールの会社との雇用契約書には、生理休暇というものは存在しません。

部下の生理事情が気になったらどうするべきか

男性上司に言われて嬉しかったこと

これだけ生理がどうのと書いていたら、自分の部下や後輩はどうなのだろうと気になりますよね。私は40代半ばの男性上司に生理休暇の話をされたことがあります。私はその上司が人として大好きで、この話をしてくれたときはさすがと思いました。

「うちの奥さんさ、生理の時すんごい大変そうなの。まじで大変な時はずっと一日横になってるよ。カモメさん生理休暇とかあるの知ってる?きついとき休暇使っていいからね。休暇使わなくても在宅ワークにしてもいいし。そしたら休みじかんとかベッドで横になれるじゃん。」

この話をされて、信頼がより強くなりました。奥様の様子を見て気づいた点、一般的に女性は大変な人もいるらしいねという話し方、こういう問題あるんじゃない?と心配してくれる姿勢、解決策の提案。実際に生理休暇を取得しなくても、そういう選択肢があるんだと提示されるだけでいざというときこうできるんだという安心感があります。

男性上司に言われたくない言い方

生理休暇について部下とオープンに話すことは信頼関係をいっそう増す行動かもしれませんが、あわやセクハラ問題になる可能性もはらんでいます。例えば、私はぜったい次のような感じでは話してほしくありません。

  • 「ん?今日きつそうだね?生理?生理休暇取ったら?」

きっと大半の女性は「勝手に生理って想像しないで!!」と大変嫌な気持ちになるでしょう。女性社員から一度セクハラ上司の烙印を押されると怖いです。女子のうわさは瞬く間に色んな部署に広がる場合が往々にしてあります。特に男性が多い会社だと女子のコミュニティは意外と広かったり意外と結束していたりします(笑)。秘書さんから役員の耳に入ったりする可能性もあります・・・。立場が偉い人ほどセクハラ研修(コンプライアンス研修)をきちんと受けていて理解して実践していたりもするので呼び出されたり噂で変な印象を持たれたりするのも避けたいものです。

また、生理休暇について話すことは上司と部下の人間としての信頼関係が大前提にあってこそ可能だと考えています。

女の敵は女だったりもする

これから書くことはカモメってめっちゃ性格悪いなと思われると思うのですが、こういうケースも結構あるから女性って大変だよねっていうのを書きます。

私の初めの後輩は女性でした。私は新卒入社2年目、後輩は新卒1年目の時です。その後輩は、毎月「生理痛がきつくて」と私に言うのです。私は、「生理痛がきついなんて職場でいったことなんてない。(というか自分の周りは男性社員・先輩ばかりだったのでそんなこと言える雰囲気でもなかった。)なんてゆとり世代なんだ。なんで私は毎月この子の生理報告を受けているんだ・・・!」と心の中で思いながら、「きついね、がんばろうね」と言っていたのでした。今思えばなんの問題解決にもなってない・・・。

そもそも昭和生まれの私は中学生の部活で同級生が「生理痛がきつくて」と顧問の女性の先生に相談した時、「そんなこと言ってたら生理の時は毎回お前は練習にも参加できないし試合にも使えないのか!!」と怒鳴られていたシーンを深く覚えていて、生理を理由にパフォーマンスが落ちるということを伝えるのはタブーだと長い間思っていました。

私の生理休暇に対するいまの考え方

後で思えば、若かりしころの私は、なんて器が狭くて心が濁った考え方だったのかと反省しています。前述した上司のお陰や時代の流れもあって、今では考え方が変わっています。制度としてあって、最大限他の人に迷惑をかけない配慮ができて、そういうのOKな人間関係ならばんばん活用すればいいと今は思っています。

生理休暇を取る側も努力が必要だと思う

ただし、”女性は生理休暇を取るからできれば男性を雇いたい”なんて人が出てこないよう、女性(まぁ男性もだけど)は周囲との信頼関係を築く努力をするべきだし、突然休暇になっても大丈夫なようにいろんなリスクをヘッジしておくべきだと思います。リスクをヘッジするのが難しい職業もあると思いますが、事務ワークだったら、例えばファイルは常に共有フォルダに保管しておいてチームの人がいつでも参照しやすいようにしておいたり、生理の時期に無理なく在宅ワークができるようパソコンを持って帰っておいたり(^^;)昔ながらの会社の人やパートタイムの人には理解されにくい部分もあるかもしれませんが・・・。

生理休暇でもそれ以外の状況でも人間関係と支えあいが大切だと思う

今回は生理休暇について書きましたが、女性の生理休暇に限らず、例えば介護休暇や、子の病児休暇にも当てはまることだと思います。在宅ワークで在宅保育という状況にも当てはまります。働きすぎて突然数週間や一ヶ月くらい休まなければならなくなる人たちも男女かかわらずたくさん見てきました。

自分がその立場にならないと、それがどれだけ大変なことかというのはわからないのだろうということを、私は妊娠や子育てを通して嫌というほど思い知りました。(ワーママが大変大変って言ってても、どんな大変さかあんまりよくわかってなかった。)日本では察する文化があり、それは素晴らしいことですが、ダイバーシティがうたわれる昨今では察するにも個人の想像力にも限界があります。それは上司部下、老若男女限らずです。

色々書きましたが伝えたいことは、何か問題が起こった時に助け合える人間関係って大切だよね。信頼関係を築いていろんなことをスピークアウトして(率直に言って)、みんなが働きやすい環境ができればもっとハッピーになるだろうなぁというメッセージです。

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