シングリッシュが聞き取れなくて悩む日本人は多いです。ハッキリ言って、聞き取るのが難しいと感じる人がほとんど。
だから、心配しないでください。対応策もちゃんとあります。
シンガポールに来て1年くらいの筆者が考えたことをまとめます~。
ちなみに、英語自体が苦手・・・という方はこちらの記事がおすすめです。
関連記事>>>駐在予定だけど英語が聞き取れない人むけ。たった2つの勉強ポイントをTOEIC900点越えの筆者が解説
関連記事>>>いざシンガポール駐在!妻の英語力はどれくらい必要?4つの勉強方法も紹介【TOEIC900点越えの駐妻がおしえます】
シングリッシュの洗礼
シングリッシュは「シンガポール+イングリッシュ」から来ています。”シンガポールで話されている英語”というザックリしたイメージを持っている方も多いでしょう。
シンガポールに来る前から仕事でもよく英語を使っていた筆者は、シンガポールに実際に来るまでは、
シングリッシュなんて、語尾にLa(ラ)がつくだけよね!きっと楽勝~♪
と思っていました。ところがどっこい。シンガポールに来てシングリッシュが全然聞き取れず、
シンガポールで店員さんと話すの怖い
シンガポールで電話をかけるの怖い
同僚との会話に全くついていけない
会社の会議でさえ全くついていけない
ということがこちらに来て2~3ヶ月ありました。
シングリッシュは色々な人にとって難しい
オーストラリアに長く住んでいた英語のできる知人は、
旅行でシンガポールに行ったとき、カフェでコーヒーを頼んだんだけど何言ってるか本当に分からなかった。英語がネイティブ並みの娘も聞き取れなかった。
と言っていました。
また、アメリカ人の知人男性は、「シングリッシュは、全然ダメ。あれは、英語じゃないね」と。
シングリッシュは英語ネイティブにさえ難しく聞こえるのです。
シングリッシュがなぜ日本人にとって難しいか
シングリッシュが聞き取れない理由はいろいろな要素がありますが、筆者は大きく5つかなと思っています。
・音がとつぜん消える
・過去・現在・未来の概念が薄い
・主語が省略される
・シングリッシュ独特の単語が英語での会話の中にちりばめられる
語順が違う
シングリッシュは、日本人が学校の英語授業でならった語順とは違う語順で話されることが多いです。
たとえば、
「I like this one.」(これ好き~。)っていう時に、
This one, I like.
といいます。他にも、例えば、
「Could you tell me where she lives?」(あの人どこに住んでるか教えてくれる?)と言いたい時、シンガポール人が言うとしたら、
She stay where ah?
って感じでしょうか。学校の授業で習ったような英語が頭に入っている人にとっては、思っていた語順と違う語順です。
シングリッシュでは、このようにシンプルで短い表現がポンポンポン!と速いスピードでやり取りされます。次の「シングリッシュが難しいポイント」も見てみましょ~。
音がとつぜん消える
シンガポールの銀座的な(?)オーチャードという通りがあります。
これをシンガポール人が発音すると、「オチャッ」のように聞こえます。(語尾のdはあまり聞こえません)
また、「Monthly」(月々の)という時に、マンスリーではなく、「マンリー」のように聞こえます。(thの発音は聞き取りにくいです)
結果、単語が聞き取れません・・・!
過去・現在・未来の概念が薄い
過去形、未来形、過去完了形を使わない表現が多々出てきます。(過去形・未来形などを使われるときもあります。気分で言ってるのかな?)
例えば、普通だったら
「I will go to the bathroom.」 (トイレ行ってくるね。)という時に、
I go toilet.
現在形を使います。というか基本現在形です。
だいたい、雰囲気で判断できます^^; だから、そんなに困らないかな。英語をちゃんと勉強した人にはむずがゆい感じがするかなと思います。
主語が省略される
主語をいうのを避ける・省略するときがあります。
ちなみに普通の英語でも主語を言わないことはあるのですが、通常は明らかに主語が分かる場合にFacebookなどの投稿で(つまりちょっと崩した表現がOKなときに)使う印象です。
教科書でみるような英語だとbe動詞と一緒に省略するニャ。たとえば、「When I was young, I used to go to the park.」(若いときにあの公園によく行ってた)という時に、「When young, I used to go to the park.」のように。
でも、シンガポールの主語省略術は違います。
たとえば、「Can you do this?」(これやれる?)という時、
Can do this?
といった具合にyouがなくなるのです。
ん?これ、私がするの?それとも他の子がするの?それとも私たち(we)でするの?と分からないときが多々あります。私には、主語をにごす柔らかい表現にも聞こえるときもあります。
シングリッシュ独特の単語が英語での会話の中にちりばめられる
シングリッシュには独特の言い回しがあります。また、シンガポール人同士だと、英語・マレー語・中国語をチャンポンにして(ごっちゃにして)話されています。
有名な例だと、「Yes, you can.」(やっていいよ)というときに、
Can, can!
と言われたりします。
初めは何を言っているのか分からなかった・・・。頻出シングリッシュですよ!「Can, can」は「大丈夫よ」って感じで使われることもあります。
また、例えば、
「What shall we eat for lunch?」(お昼ごはんどうする?)
Da bao ma?
こういう流れのときって、本人は、シングリッシュを使ってる意識はないんですよね・・・。
「Da pao」(「打包」)は持ち帰り、つまりTake outのこと。それに、中国語のma?を語尾につけただけです。
つまり、「持ち帰りしよっか?」という意味になります。
他にも、マレー語や中国語系の単語、そしてシングリッシュ独特の単語が会話の中にたくさん出てきます。
シングリッシュに慣れる方法
シングリッシュは難しい!でも、安心してください。たいていの日本人はしばらくシンガポールで過ごすとシングリッシュに慣れているようです。
むしろ、アメリカ英語やイギリス英語よりもシングリッシュの方が聞き取りやすいという人もいっぱいいるニャ!
シングリッシュが聞き取れなくて挫折しても大丈夫。慣れます。対応としては、以下のとおり。
・シングリッシュ独特の単語・言い回しを覚える
・分からなかったら質問する
シングリッシュのアクセントを聞きまくる
シングリッシュのアクセント(イントネーションなどのクセ)を聞きまくる。
地道だけど、一番効果があります。もちろん、ただ聞き流すのではあまり効果がありません・・・!
意味を理解する努力をしながらリスニングします。
スーパーの店員さんとでの会話でも、シンガポール人の友達との会話でも。
私がシングリッシュに慣れていったのは電話会議のおかげかな?みんなマレー語や中国語を混ぜないシングリッシュをたくさん話してくれて気づけば慣れていました!初めはわかんなくてつらかった・・・。
シングリッシュ独特の単語・言い回しを覚える
シングリッシュを覚えて使うとシンガポール人にもとても好意的に見えるようです。
先ほど紹介した「Da bao(ダーパオ・持ち帰り)」の他にもたくさんあるので、よく使われるシングリッシュは知っておいた方が会話の理解が進みます。
私は、分からなかったらこっそりググったり(googleで調べたり)します。
分からなかったら質問する
分からなかったら聞き返してみましょう!
「Could you say that again please?」とか、
シンガポール人風にいうならば、「Sorry, come again?」とか、何でもいいのでもう一回、言ってもらいましょう。
街中の人の中にはあきれたり怒ったりする人もいるかもしれませんが、ぜんぜん気にしなくて大丈夫!
ちょっとショックなことがあっても、分からなかったらどんどん質問してコミュニケーションをとってみましょ。
会議の場では、ちゃんと分かったか自信がないときは、つまりこういうことだよね、と要約して理解できてるかチェックするようにしてるよ。
シングリッシュが聞き取れない!原因と対策まとめ
今回は、シングリッシュが聞き取れないのはなぜかとどうすればいいかについてお話ししました。
これから生活する場での言語が分からないと焦りますよね。特に仕事や学校の授業などを受ける場合はなおさら。
大丈夫、ほとんどの日本人は多かれ少なかれ慣れてなんとかかんとか暮らしている印象です。
日本の色々な方言を日本人が大切に想っているように、シンガポールの多くの人はシングリッシュが大好きで誇りを持っています。
言葉の切り口からシンガポール文化を体験するのも楽しいですよ。あなたのシンガポールライフがより快適になりますように!
関連記事>>>駐在予定だけど英語が聞き取れない人むけ。たった2つの勉強ポイントをTOEIC900点越えの筆者が解説
関連記事>>>いざシンガポール駐在!妻の英語力はどれくらい必要?4つの勉強方法も紹介【TOEIC900点越えの駐妻がおしえます】
コメント