シンガポールに来る前に、同じ勤め先で以前シンガポールに駐在していたマネージャーさんに話を聞くことがありました。
「あっちはね、税金が安い!!納税は次の年にしなきゃいけないんだけど1ヶ月のお給料分くらい残しておけばいいよ。」
と、聞いていました。
- 前半は、私が今回はじめて税務申告をするときに役に立ったツールの紹介
- 後半は、日本の税金との簡単比較
をお話しします。
(ちなみに、「課税所得」っていうべきところをあえて「年収」とか書いてみてたりします。できるだけ柔らかい単語を使いたくて・・・。本記事は”何となくイメージ掴むだけ”って感じで読んでください。)
Tax Filingの時期ですね
上の画像は、IRAS(シンガポールの歳入省)ポータルサイトから取ってきたタイムラインです。
今回はじめて処理する私。会社からの連絡まちだったのですが、夫からは、
そろそろ連絡が来るだろうけど、何もなさそうだったら自分から聞いた方が良いよ。ちゃんとやってないとビザとかにも関わるよ。
とアドバイスされ、会社に問い合わせてみました。
すると、ちょうど、Pre-filling(会社があらかじめIRASのサイトに所得を打ち込んでくれる仕組み)をやってみたところだからIRASを見てみて、と言われました。
郵便もきていたので、その案内に沿ってSingPassでログインしたところ、中は空っぽ。
もう一回会社に確認すると、「反映するまで時間がかかるかも。3日後くらいにまたアクセスしてみて」との返答。
そのやりとりの3日後にようやく見れました。
関連記事>>>SingPassはシンガポール版マイナンバー!概要と申請方法
申告は驚くほどカンタン
日本の確定申告に比べると、本当に本当にカンタンです。
オンラインですべて完結するし、全部英語だし、分からないところはサイトを見たりチャットボットに聞けばたいてい分かります。
特に充実していたのが算出ツール。
サイトのFAQのようなものを読んでもいいのですが、イマイチ何が自分に関連するのかやどうやって入れるかが網羅的にわからないな~と思っていたところ、ここにいっぱいツールがあるのを見つけました。
特に、はじめてやる人に便利そうなツールを紹介しますね。すべて上記のIRASのサイトにあります。
税金支払い額が分かる!Income tax calculator for tax resident individuals
ポータルサイトのTax Filingというところに数字を打ち込んでいくと、Tax Payable(払う税金)の金額が最終的に出てくるのですが、エクセル上で簡単に同じことを行うことができます。
ポータル上でやって、「なんでこの結果になるの?」と疑問なときは、このツールを使うのおススメ。
控除できる項目がわかる!Personal Reliefs Eligibility Tool
こちらもかなり便利でした。
初めに、「女性」「結婚してる」「子供がいる」などの情報を入れると、対象になりうるTax Relief(年収とオフセットできる控除対象のアイテム)をリスト表示してくれます。
私の場合は、Qualifying Child Relief(子供がいるよ、という項目)と、Foreign Domestic Worker Levy Relief(ヘルパーさんの税金払ってるよ、という項目)を確認しました。
Working Mother’s Child Relief(ワーママだよ、という項目)は子どもがSingaporean Citizenじゃないと申請できないようでした。
まとめると、私が控除申請したのは、
・Foreign Domestic Worker Levy Relief: 3,300 SGD (300SGD/month x11 month)
つまり、税金計算の際、稼いだ額からオフセットしてもらうように申請した額は合計8,300 SGDです。
その他、「保険」や「Course Fee」など、Singaporean Citizenじゃなくても控除申請対象になりそうな項目があったので、確認するのがおススメニャ。
Parenthood Tax Rebate対象かわかる!Eligibility Tool
Parenthood Tax Rebate Eligibility Toolと聞いて、子どもを持つ人ようにリベートがあるの?と思ってやってみたのですが、私的には超ガッカリツールでした。
質問に答えていくと、「当てはまる、うん当てはまる、うんうん、当てはまる・・・」
のに!!
最後の質問で子どもがSingapore Citizenかという設問があって、NOを選ぶと、「Eligibleではありませーん(あなたは対象外)」という結果が出るんです。
「Singapore Citizenかの質問は初めに聞いてよ」と思いました・・・。
早めにやっておけば一安心
分からない項目は雇用主や政府に問い合わせる必要があるかもしれません。
早めに取り掛かって終わらせておくと、ひとまず安心です。
シンガポールの税金、安い!!
これまた私が適当にまとめた表で恐縮です。
年収1,000万円の場合と1,000万円相当の125,000 SGDの場合(カンタンに1シンガポールドル=80円で計算)で並べてみました。
なお、控除は一切加味していません。
調べたところによると、シンガポールには住民税は無いはず。(ある場合は恐縮ですがコメントください。)
日本の税金
源泉徴収票をみると、私は毎回ガッカリしてしまいます。
そう、アレです。年収と手取りの間の大きなギャップ。
私はそんなに稼いでいるわけじゃないのですが、新卒のころから、「額面はこれだけど、手取りってこんだけなんだ・・・」といつも思っていました。
区切りの良い数字として年収1,000万円だったらどのくらい?っていうのを先ほど上の表で載せましたが、実際給与明細を見ると、厚生年金、健康保険、雇用保険なども差っ引かれて、手取りって年収とはずいぶん違う額になりますよね。
シンガポールの税金
シンガポールの税金はどうでしょうか。
IRAS(シンガポールの歳入省)から引っ張ってきた表がこちら。
ちょっと分かりにくいのですが、表をみる限りだと、最高でも税率22%にはならない様子。
日本でいう年収1000万円相当の120K SGDのラインを控除を加味せず見ると、支払額は7,950 SGDとあります。
日本の税金国際比較(財務省より)
余談ですが、日本の財務省のページを見てみると、日本・アメリカ・イギリス・ドイツ・フランスの税率をひたすら比べるページがありました。
一つ、ザックリとした表をのせておきますね。
「日本の税金ってそんなに高くないよ、ほら、他の国はこれくらい」とでも言いたいのかニャ?
シンガポールの分も財務省のサイトに一緒に並べてほしいなぁ~。まぁ、税金払ってる分、恩恵を受けてる部分もあるけどね・・・(苦笑)
シンガポールで納税申告(@IRASポータル)完了!税金が安いって本当だった
いかがでしたか。
日本の税務署に行って、長い時間並んで確定申告をしていた身としては、
シンガポールのTax Filingは、「え?これだけ?」とびっくりするほどカンタンでした・・・。
また、外国人としてシンガポールに住んでいると、出産一時金といい、プレスクールの補助金といい、「これも外国人は対象外か~」と残念に思うことも多いですが、
今回納める税金額の小ささも改めて実感して、シンガポールにいてよかった♡と思ってしまいました。(笑)
これからTax Filingする方の参考になれば幸いです。
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